セイコーエスヤード株式会社は、2008年6月30日より「セイコースポーツライフ株式会社」に社名変更いたしました。

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計時システム−陸上:トラック−

各装置名をクリックすると、説明をご覧いただけます。
トラックサイド表示板 風速風向計 フォトビームユニット トラックタイマー スリットビデオ スタートピストル ファール判定装置 トランスポンダー

 スタートピストル

「位置について、用意」のあとに続くピストル音で、レースは始まります。このスタート音は、各選手のスターティングブロックに内蔵されたスピーカー、加えてトラックの周りに設置した複数のスピーカーから同時に発生します。音の届く時間の差で、ピストルから遠い選手と近い選手が不平等にならないように、このような工夫がなされています。

 ファール(フライング)判定装置

ファール(フライング)判定装置は、短距離レースにおけるフライングを確実に検知し、フライングが発生した場合には自動的に告知するオートリコール機能が搭載されています。まず、スターティングブロックに内蔵されたセンサーが、選手がフットプレートにかける圧力をモニターし、圧力の変化からスタートの瞬間を感知して1/1000秒単位でリアクションタイムを計測します。
人間は音を聞いてから反応するまでに最短でも1/10秒はかかるとされているので、リアクションタイムが1/10秒未満だった場合はフライングと判定されます。フライングが検出されると、スタートから1秒以内に自動的にピストル音が再び鳴り、選手、スターター、観客にフライング発生を知らせます。これにより、スターターは今まで以上にスタートに集中することができ、またフライングが発生したにもかかわらずレースが成立するということはなくなりました。

 スリットビデオ(フォトフィニッシュ)カメラ

複数の選手が一度にゴールするトラック競技では、着順判定のためにゴールの瞬間はスリットビデオでとらえられます。
その名の通り、20/1000mmという細い隙間(スリット)からフィニッシュライン上の映像をとらえ、1秒間に最大2000枚、 つまり1枚が0.0005秒、という極細の画像データとして記録し、フィニッシュタイム を計測します。
この細い画像をつなぎあわせたものが、フォトフィニッシュ画像として、瞬時に会場のスコアボード、TVへ届けられます。この映像は、IAAFのホームページでも見ることができます。
今ではあたりまえとなったスリットビデオですが、従来の写真判定装置では、撮影したフィニッシュ画像をその場で現像し、その写真を見て判定していたため、最低でも1分はかかっていました。
現像の不要なスリットビデオシステムの導入によって、着順判定に要する時間を大幅に短縮することができるようになりました。
さらに、カラー化によって 選手をユニフォームの色で簡単に識別できるようになりました。
動画で説明

 ビデオによる写真判定補助システム

フィニッシュする選手の正面を捉えられる位置にビデオカメラを設置し、その映像をスリットビデオ写真映像と連動させたシステムで、選手のゼッケンを容易に判別出来ることで、スムーズな写真判定が行えるようにした補助システムです。また、トランスポンダーを使用する競技においてはトランスポンダーのフィニッシュデータとも連動し、タイム順にリスト化されたデータをクリックすることで判定画面に確定線が出る等便利な機能を備えています。

 風向風速計

風向風速計は、陸上競技などで記録が公認される条件となる、風力と風向のデータを審判員に提供します。
かつて風速計はトラックやジャンプの助走コースと平行に筒状のセンサーを設置し、風力を機械的に計測するものでしたが、より正確にレースへの影響を計るため、SEIKOは超音波の技術を応用して垂直を含む全方向の風を感知する計測装置を開発しました。
センサーが感知した風情報を瞬時に処理し、追い風方向に換算すると何メートルになるかを風速表示板に表示します。 

 トラックタイマー(トラック計時システム)

テレビ、トラックサイド表示板、スコアボード上に表示されるタイムは、すべてこのトラックタイマーから配信されます。
トラックタイマーは、スタートピストルからの信号を受けて0.00秒からカウントアップを始め、光電管の信号を受けてラップタイム、フィニッシュタイム等を計測します。
残ラップ数などの情報も管理する、陸上トラックシステムの心臓部分です。

 フォトビームユニット

フォトビームユニット(光電管)は、赤外線や赤色光の遮断により選手の通過を検出する装置です。タイム計測、スピード計測のため、数多くの競技で使われています。
フィニッシュラインなどの計測地点の両側に、片側に発光器、反対側に受光器を設置し、選手が間を通過して光を遮断すると、その信号がタイマーに送られます。
公式フィニッシュタイムをスリットビデオで計測する陸上トラック競技では、光電管でトップの選手のスプリットタイムやフィニッシュタイムを速報タイムとして計測します。

 トラックサイド表示板

トラックの4隅に、選手、観客に向けてタイムの表示板が設置されています。
この表示板には、レース前には次のレースの種目名を表示します。レースが始まると、0.00秒からスタートして経過時間を表示し、トップの選手が ゴールした時に光電管がとらえたフィニッシュタイムでカウントをストップします。
その後、スリットビデオが判定した公式タイムを表示します。世界記録を更新した選手がトラックサイド表示板の前で新記録とともに記念撮影するのもおなじみの光景です。

 トラックトランスポンダー

これまでマラソンや競歩等のロード競技で使用されているトランスポンダーをスタジアムのトラック競技に応用したシステムです。トラックのフィニッシュライン及び反対側の200m地点の2箇所にアンテナを埋設、ゼッケンの裏に約7.5gのトランスポンダーをつけた選手が通過すると、データが送られて来ます。
これによりトラック長距離走において選手の周回数が分かり、周回判定員はフィニッシュ地点にSEIKOが設置したモニターにより一目で確認でき、周回の判定に役立てる事が出来ます。また、このデータは写真判定室でも見られるので着順のスピーディな判定に寄与します。更に各選手のラップタイムも取得出来るのでTVへデータを提供することで、視聴者がより多くのタイム情報を入手出来、TV観戦をより充実させることが出来ます。